Unigelとブラジルのグリーン水素製造プラント拡張に関する覚書を締結

ベロオリゾンテ/ドルトムント、2023年3月13日

 

ティッセンクルップ・ニューセラおよびUnigel社は、ブラジルのバイーアで建設中のグリーン水素プラントの製造能力を 60 MW から 240 MW に拡張する覚書(MoU)を締結いたしました。調印式は、ドイツ連邦経済・気候保護大臣を務めるRobert Habeck氏の立会いのもとベロオリゾンテで行われました。この締結は、両社が良好な協力関係を維持し、世界中のグリーン水素経済の発展および変革を加速させるための重要な一歩となります。

 

Unigel社の施設は、ブラジル初の工業規模のグリーン水素プラントであり、納入は年末を予定しています。第一フェーズでは、合計60MWのアルカリ水電解標準モジュールを設置し、年産1万トンのグリーン水素から年産6万トンのグリーンアンモニアが製造されます。Unigel社は南米大手の化学会社であり、ブラジル最大の窒素肥料メーカーです。新プラントは、地域全体の発展に重要な役割を担います。

 

「これはブラジル初となる工業規模のグリーン水素プラントです。プロジェクトの新フェーズの実現に向けて、現在ティッセンクルップ・ニューセラと戦略的パートナーシップの交渉を続けています」 Unigel社、CEO、Roberto Noronha Santos

グリーン水素およびグリーンアンモニアは、サプライチェーンの脱炭素化を目指す鉄鋼、石油精製、アンモニアを製造する企業に供給されます。グリーンアンモニアは肥料やアクリルの原料でもあるため、Unigel社 のバリューチェーンでも使用されます。

 

「グリーン転換において重要な役割を担う国のひとつであるブラジルは、策定した気候保護計画を積極的に実行しています。特に、再生可能エネルギーを積極的に活用し、継続的にグリーン水素活用の機会を模索しています。当社はアルカリ水電解技術により、水素経済の発展およびグリーン転換に貢献します。」 ティッセンクルップ・ニューセラ、CEO、Werner Ponikwar

Robert Habeck大臣は、地球規模の気候保護において重要な役割を担うブラジルおよびコロンビアとの経済関係と気候協力の強化を目的として、3月11日から15日まで両国を訪問しました。同大臣の本プロジェクトの調印式への参加は、ブラジルのベロオリゾンテで開催された今年の EEBA (ドイツーブラジル間の経済会議)の公式議題の一環によるものです。

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