サウジアラビアNEOMで世界最大規模2GW超のグリーン水素製造プロジェクトを受注

ティッセンクルップ・ウーデ・クロリンエンジニアズは、サウジアラビアの新産業都市NEOMでの世界最大規模のグリーン水素プロジェクトにおいて、2GW超のグリーン水素製造プラントの納入契約をAir Products社より受注いたしました。当社は、20MWのアルカリ水電解標準モジュールを用いたグリーン水素製造プラントの設計、調達、組み立て(EPF)を実施し、試運転完了後は本プロジェクトのパートナーであるNEOM社、ACWA Power社、Air Products社(「NEOM Green Hydrogen Company」)が運営を行います。製造されたグリーン水素によってCO2フリーのグリーンアンモニアが製造され、Air Products社が独占的にグローバル市場に輸出します。当社では既に設計および調達業務を開始しており、製造開始は2026年を予定しております。

 2020年7月にAir Products社は、ACWA Power社およびNEOM社とともに、再生可能エネルギーの電力によって製造されるグリーン水素を原料とする世界規模のグリーンアンモニア製造プラントの建設契約の締結を発表しました。ティッセンクルップは、本プロジェクトの初期段階でAir Products社に水素製造技術に関する戦略的パートナーに選定され、初期設計およびプロジェクト開発に集中的に取り組んでまいりました。今回の契約締結は、グリーン水素製造プラントの建設に必要となる製造技術、エンジニアリング知見、プロジェクト実行能力において両社がこれまで培ってきた強みを活用するための重要なマイルストーンとなります。当社は大規模アルカリ水電解技術を用いてAir Products社が推進するグリーン水素の開発計画を支援し、持続可能な輸送燃料、グリーンケミカル製造および発電用途での水素利用の拡大に貢献いたします。

 コメント:

Samir J. Serhan (Air Products社COO) 

「このプロジェクトは当社およびティッセンクルップにとって重要なマイルストーンであり、サウジアラビアおよび世界各地にCO2フリーグリーン水素を供給するNEOMプロジェクトを力強く進めます。このような革新的かつ大規模なプロジェクトの開発と実行は、エネルギー転換を成功させるために重要です。Air Productsは、世界中の重要なエネルギー・環境問題の解決に対応するためのBOO事業の開発に継続的に取り組んでまいります。このプロジェクトは、グリーン水素社会を構築していくための先陣を切るものになります。」

Denis Krude (ティッセンクルップ・ウーデ・クロリンエンジニアズCEO)

「電解事業をリードするティッセンクルップ・ウーデ・クロリンエンジニアズは、大規模生産用標準モジュール、およびジョイントベンチャーのパートナーであるDe Nora社と構築したギガワット規模の年間セル生産能力という2つの決定的なファクターによって、このギガワット規模のプロジェクトの実現を可能にしました。

当社は本プロジェクトへの取り組みを通じて、グリーン水素生産能力のさらなる拡大を進めてまいります。また、プラントのライフサイクル全体を通してローカル拠点を強化することでお客様のご要望に沿ったサービスソリューションを提供し、当社の戦略的パートナーの脱炭素化に向けた先駆的な取り組みを実現いたします。」

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