ティッセンクルップ・ニューセラ、世界最大規模のクロール・アルカリ工場の技術プロバイダーに選定される

2024年8月7日

 

ティッセンクルップ・ニューセラは、アブダビのTA’ZIZ社が建設する世界最大規模のクロール・アルカリ工場に技術ライセンスおよび基本設計業務を提供する契約を受注しました。2025年に予定されている最終投資決定(FID)後は、機器供給業務を実施します。

 

アブダビ、ルワイスのTA’ZIZ工業地域は、ADNOC社とADQ社の合弁事業により開発されました。TA’ZIZ社は、国内外の化学品需要に対応するため、クロール・アルカリ工場を中核とする化学および産業ハブの建設を進めています。このクロール・アルカリ工場は、ポリ塩化ビニル(PVC)および苛性ソーダ製造の基盤となります。当社は、優れた性能を備えた最新世代の複極式電解技術を提供します。

 

PVCの需要は今後25年で建設、自動車、医療などの主要産業において大幅に増加すると予測されています。この工場建設によりUAEは、強固な国内サプライチェーンの構築や製造業の発展を促進し、将来のPVC市場において有利な立場を確保することができます。さらにPVC輸出における世界的リーダーを目指すUAEの目標に寄与します。

 

新たに建設されるPVC工場は、年間50万トンの設計生産能力で当初計画の2倍に相当します。クロール・アルカリ工場の苛性ソーダの設計生産能力は、年間最大796,000トンです。この工場では、多くの産業で使用される苛性ソーダだけでなく、上流のPVC原材料となるEDCやVCMも製造されます。

 

「国内外におけるPVC市場の成長の伸びに対応したTA’ZIZ工場の最適化は、UAEの付加価値向上に寄与します。また、当社のクロール・アルカリ電解技術がUAEのような国々における付加価値創造に貢献できる可能性も示しています。」ティッセンクルップ・ニューセラ、CEO、Werner Ponikwar

 

「今回の受注は、当社が数十年にわたり大規模プロジェクトを実行してきた経験と、電流密度などの指標で実証された高性能な食塩電解技術を信頼いただけた結果と受け止めております。TA’ZIZ社に選定いただいたことを大変嬉しく思います。」ティッセンクルップ・ニューセラ、食塩電解部門責任者、Roland Beckmann

Rita Syre

Senior Media Relations Manager
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