欧州多国籍産業連合、H2Med回廊を通じて水素単一市場を確立へ
2024年12月11日
ティッセンクルップ・ニューセラを含む約20社の欧州企業は、この度H2Med南西水素回廊における同盟を結びましたのでお知らせいたします。この取り組みは、フランス、ドイツ、ポルトガル、スペインの企業において構成され、水素製造、貯蔵、消費プロジェクトの連携により、欧州の水素単一市場の形成を推進するものです。この提携では、2030年代初頭までにH2Med回廊の導入を加速し、産業部門の脱炭素化を図ります。
この取り組みは、イベリア半島と北西欧州を含む回廊の開発および強力な水素バリューチェーンの確立に貢献するものであり、欧州グリーン・ディールなどの欧州の目標とも整合性をもって、再生可能な水素を用いた欧州の気候中立化という共通のビジョンを一層強化することを目的としています。
「プロジェクト実施者が最終的な投資決定をするためには、タイムリーな水素経済立ち上げ達成のための一貫した迅速なインフラの拡大が不可欠です。この提携は、需要と供給のマッチング、生産能力の拡大、欧州全体の水素エコシステムの確立によって欧州横断的な水素エコシステムを確立することで、エネルギー転換を推進する欧州の大手企業の力を結集するものです。これにより、欧州のエネルギー安全保障と競争力を確保し、航空、海運、大型輸送分野などの脱炭素が困難な産業の脱炭素化を進めることができます。当社は、技術力を駆使しビジョンの実現を支援いたします。」 ティッセンクルップ・ニューセラ、CEO、Werner Ponikwar
この提携は、ティッセンクルップ・ニューセラの他、CIP、DH2、Elyse Energy、Enagas、GRTgaz、HDF、Hynamics、Moeve、OGE、QAIR、REN、SEFE、SHS、Terega、thyssenkrupp Steel Europeによって締結され、在マドリードドイツ大使館で開催された「Scaling up Green Hydrogen for Domestic Use and Export」イベントで発表されました。発表会には、Stefan Wenzel(ドイツ連邦経済・気候対策大臣政務官)やJoan Groizard(スペイン環境移行・人口問題省エネルギー担当大臣)など、主要な政府代表者が出席しました。
2022年のアリカンテ宣言に基づき、同盟はEU共通利益プロジェクトとして認められているH2MedやHY-FENなどのパイプラインプロジェクトを推進します。メンバーは定期的に開催される会議を通じて連携し、インフラの接続による水素経済の促進を目指します。
Dr. Marcel Kleifeld
Senior External Communications Manager
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