ティッセンクルップ・ニューセラ とCovestroの革新的なガス拡散電極式食塩電解技術による世界規模の塩素プラントが運転開始

ドルトムント、2023年2月22日 – スペインのタラゴナで、ガス拡散電極式食塩電解技術に基づく世界初の塩素プラントの運転が開始されました。Covestro社とティッセンクルップ・ニューセラの緊密な連携により開発されたガス拡散電極式食塩電解技術は、革新的でエネルギー効率の高い技術であり、当社の実績のある電解技術に基づいています。また当社は電解プラントにおける世界有数のコントラクターとして、今回建設されたプラントの設計、調達、建設管理も担当しています。

Covestro社との共同開発による塩素および苛性ソーダの製造プロセスは、従来の食塩電解に比べて必要な電圧が低くなります。そのため、プラントのエネルギー消費を最大25%削減でき、年間最大22,000トン相当のCO2排出を抑制することが可能です(2018年の建設開始時のエネルギーミックスに基づく)。建設された新プラントは、2035年までにクライメイト・ニュートラル(気候中立)実現を目指すCovestro社の目標達成に大きく貢献します。

Covestro社は、高品質のプラスチック素材およびプラスチック製部品における世界有数のメーカーです。世界初の大規模な塩素製造プラントにより、同社はタラゴナでのMDI生産用の塩素と苛性ソーダの効率的、永続的かつ独立した供給を確保し、MDIのヨーロッパ生産ネットワークを強化しています。メチレンジフェニレンジイソシアネートは、冷凍機器や建物の断熱に使用される硬質ポリウレタンフォームを製造するための前駆体です。

「新プラントの立ち上げ成功は、当社やタラゴナの拠点にとって経済的にも環境的にも朗報です。このプラントは、新技術によって循環型経済のビジョンを前進させ、生産ネットワークの安定性と効率性を高めながら資源消費をさらに削減できることを示しています。」 Covestro社 CEO、Markus Steilemann

 「長年にわたり当社のパートナーであり顧客でもあるCovestro社と当社は、この度ガス拡散電極式食塩電解技術によるプラントの製造規模拡大に成功しました。この技術は、エネルギー効率が非常に高いのが特徴であり、企業が食塩電解におけるCO2排出量を大幅に削減し、産業の脱炭素化へ可能性を広げるものです。」 ティッセンクルップ・ニューセラ CEO、Werner Ponikwar

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