ブラジルでBM2.7電解槽によるクロール・アルカリ工場近代化プロジェクトを受注

2023年10月18日

 

ティッセンクルップ・ニューセラは、ブラジルのクバトン工場にあるクロール・アルカリプラントの近代化プロジェクトをUnipar社より受注いたしました。南米大手の塩素、苛性ソーダ、PVCの製造企業であるUnipar社は、既存の水銀法および隔膜法電解プラントを当社のBM2.7イオン交換膜法電解槽により近代化する予定です。

 

Unipar社は、クロール・アルカリ市場において最も近代的で持続可能かつ効率的な当社技術を使用して、南米最大の事業を展開します。Unipar社は今回のクバトン工場近代化に10 億レアル (約1.9億ユーロ) 以上を投資しました。本プロジェクトは、2025年末の完成を予定しており、2022/23第3四半期の受注として計上されています。

 

当社のBM2.7 v6複極式電解槽の最適化された設計により、エネルギー消費とCO2 排出量の削減が実現し、年間21万トンの塩素製造が確保されます。Unipar社はこのプロジェクトにより、年間7万トンのCO2 排出量および固形廃棄物やエネルギー消費 (蒸気および電力)を削減でき、工場における作業を簡素化することができます。

 

当社が提供する電解プラントは、迅速、容易かつコスト効率の良い建設が可能であり、環境負荷が少ない特徴を持っています。当社は電解槽の供給に加え、高効率な電解プラントの技術保有企業として、設計、機器供給ならびに機器据付・試運転時のコンサルティングサービスを提供しています。

 

「プラントの近代化は、市場での地位を強化するために非常に重要な手段です。最先端のBM2.7は高効率でエネルギー消費の節減が期待でき、私たちの目標達成に寄与します。」Unipar社、Industrial Executive Director、Rodrigo Cannaval
Unipar社と当社は長年にわたり信頼関係を築いており、Unipar社が保有する他の工場でもBM2.7電解槽が使用されています。

 

Unipar社は、ブラジルのクバトン(サンパウロ州)、サントアンドレ(サンパウロ都市圏)、アルゼンチン東部のバイアブランカの3工場を保有しており、合計で年間76.6万トンの苛性ソーダ、68万トンの塩素、54万トンの PVC を製造しています。クバトンは塩素と苛性ソーダの製造において、Unipar社最大の工場です。

 

「Unipar社は、BM2.7電解槽によるクバトン工場近代化により、エネルギー消費削減を実現することができます。本プロジェクトは当社とUnipar社の新たな協力関係の幕開けとなります。」thyssenkrupp nucera Italy SRL、Managing Director、Gerhard Henssen

Rita Syre

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