韓国で塩素製造設備の設計・機器供給業務を受注

この度当社は、新規顧客である韓国の錦湖三井化学(KMCI)より大規模なMDI製造設備能力増強プロジェクトの一環としての原料供給設備である年産6万トン塩素製造設備の設計・機器供給業務を受注いたしました。今回の契約には、ステップ1として電解セクション、塩素及び水素ガス処理セクション、脱塩素セクション等が含まれております。

顧客の主要製品であるMDIは原料として塩素を必要としますが、現在KMCIでは同原料を外部調達しています。一方、MDI製造過程では副生品として塩水が生成されますが、現在客先ではこれを廃液として処理しています。KCMIは、韓国内でより厳しくなる工場排水を含めた環境規制に対応し、かつ、製品MDIの製造コスト削減を実現する方策として、副生塩水を原料とするクロアリ・プラントで製造される塩素をMDI製造原料とする計画を立て、事前に試験槽で副生塩水を使った運転を行い、この計画の技術的検証を行ったうえで計画を進めるか判断することとしました。

KMCIは複数社に試験槽設備の供給を打診しましたが、最終的に当社の真摯な対応が評価され、試験槽設備供給契約の受注に至りました。試験槽設備は、当社一丸となった納期短縮努力により顧客要求に応える4ヶ月の短納期を実現しました。試験槽設備納入後は、コロナ禍で当社社員を客先工場に派遣することができない困難な状況下、製品開発グループ主導によるウェブ・カメラやウェブ会議システム等を利用した客先への遠隔支援を行うことで無事設備組立てを終え、運転を開始し、期待された運転性能を達成することでKMCIは投資を決定しました。

KCMIは、クロアリ・プラントの商業規模設備の設計・供給で競合他社にも見積を依頼しましたが、試験槽運転における真摯な対応を通して築いた信頼と、その間に提案してきた商業規模設備に関する技術力が評価され、試験槽設備に続いて商業規模設備についても当社への発注を決断されました。

本件は、試験槽段階からの早期入り込みによる差別化、商業規模設備納入におけるEP所掌の最大化、顧客の副生塩水活用実現への貢献による当社PurposeであるWe create a livable planetの体現、という意味で非常に意義深い案件と言えます。

本プロジェクトは開始されたばかりでこれからプロジェクト実行が本格化されます。試験槽設備納入・運転プロジェクトの成功同様、当社担当各位が一丸となってプロジェクトを推進することで、必ずや成功裏に商業規模設備を納入し、顧客の満足を得られるものと信じます。当社関係各位の引き続きのご支援、よろしくお願いいたします。

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